週刊誌を見て何を思う?

週刊誌を見て何を思うか綴ってみよう

無観客試合を科学する

2020317日(火) 昨日発売の週刊ポストより。

「ファンの応援が力になる」は本当か?との記事。

今年のプロ野球オープン戦は日程の途中から無観客。野球選手の言葉では「あらためてファンの声援が力になっていると考えさせられた」「歓声がないので集中は出来たが見てくれない悲しさはあった」などなどで共通点は「応援が力になる」という認識。

そこで実際の応援の効果を紐解いている。サッカーは熱狂的ファンが多くサポータの声援をうけるホームチームの勝率が高くなる傾向が強い。応援が本当なら無観客試合では、ホームチームの勝率は下がるはず。だけどメキシコのサッカーリーグでは観客がいてもいなくても、勝ち点数、ゴール数に変化はなかったと記している。この結果から移動がない移動因子と施設の特徴を熟知している習熟因子などがあることに触れいている。サンプル数は限定されているけどスポーツファンの常識を覆す内容と見ている。

常識を覆すとは言いすぎでない?何となく2つ因子は想像できる気がした。

こんどは社会心理学者の教授。この教授は「応援には私たちが思っているほどの効果はありません」と断言している。断言には裏付けがある。

男女72人を対象にして試合の重要度、局面の有利不利などの複数条件に分け、応援のあるなしで失点する確率を比較した。選手は「応援があったほうが失点は少なくなると思う」という中で、実際は多くの局面で応援があってもなくても失点確率に影響はないとのこと。局面によっては、応援があると失点確率が高かった。スポーツ心理学では緊張と運動効率・競技成績の関係を解説する際に逆U字理論と呼ばれる仮設が用いられるとか。ストレスや緊張が適度にかかるときに選手のパフォーマンスが最大化する、一方それらが低すぎても高すぎても成績が出ないというものだそう。

メジャーリグではワールドシリーズの最後の7戦目、雌雄を決する場ではホームチームの勝率が4割台に下がるらしくチャンピンシップチョーク(窒息)と呼ばれる現象があるらしい。

 

緊張は低すぎてもダメ、高いともちろんダメ、適度が一番とのこと。なんとなくわかっちゃいるけど、実際の例を示されるとおもしろい。どの程度が適当かは自分自身を見極める必要があるのだろう。いつか子供たちに教えてあげたい内容であった。

残念ながら、まだ見ていないけど野球は無観客をTVで良いので見てみたいと思う。

バットとボールがぶつかる音、ミットにボールが収まる音、またまた選手・監督のヤジも面白そう。

今の機会を逃すともう見れないか。

 

 

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