野村克也「マー君と斎藤祐樹の明暗を分けたもの」に興味
3月27日プレジテント より
2006年の甲子園の激闘。1日では決着つかず2日間で計24イニング。
まさに死闘と呼ぶにふさわしい。
故・野村監督の意見に非常に興味を引いた。
野村監督はマー君を推薦したと。斎藤祐樹は伸びしろが見えなかった、甲子園の段階で完成されたピッチャーだったと言っている。ピッチングの内容見てれば一目瞭然だそう。
なんでわかったかとの質問に「それが専門家の目」だと。
何より結果が出ていると思うので説得力もあると思った。
マー君はこれから伸びていく要素がたくさんあったそう。
荒っぽい印象だったねと言っているが荒っぽいというのがよくわからない。
まだまだ未完成と映ったそうだ。とするとやっぱりカンか。
ただしそのカンは長年第一線でやっていたプロ中のプロのカンと思われる。
もうひとつとして決め球があるかないかを語っている。
斎藤祐樹には目をひく球種はなくピッチング全体はまとまっている感じがするんだけどもプロでやっていくのは難しいと感じたそう。
対してマー君はスライダーが超一級品でこれならプロで通用すると確信したらしい。
楽天のスカウト陣の評価はそこまで高くなかったけど強引に指名させてもらったと言っている。
つづけてその後の活躍はいわずと知れているから俺の目に狂いはなかった、言い放った。
そんなマー君の初先発はソフトバンク打線につかまって2回ももたなかったんじゃないかな、ベンチに帰ってきたとき泣いてたそう。あれだけ悔しがれるんだから見込みがあると思った。
マー君が本当にすごいのは完投にこだわっていたことだねって。
若干無理してでも「行かせてください」と。
そのピッチャーの姿を見て打線が奮起しないわけじゃない。
マー君が負けないとはそういうことだよね。
だからシーズン24勝無敗というのもうなずける。
ヤンキースでも安定した成績で世界的な大投手になっちゃったよ、と。
最後に2人とも32歳。ここまで明暗が分かれるとは甲子園で見ている段階では思わなかった。
斎藤祐樹は目立った実績は残せていない。
もうダメなんじゃないか。
がんばってほしいが、あれ以上はもう無理であろう。で記事は終わった。
マー君と斎藤祐樹の比較は、よくある話だろうが野村さんが語ったことで面白かった。
野村監督は週刊ベースボールでのコラムをやっていて毎週楽しみにしていたがもう見れないのが残念。
最後の斎藤祐樹の話は必要だったか。
記事としておもしろくはあったか。
本人が見たとするとどう思うか考えてしまう。
特別ファンではないが、やっぱり注目の人ではあるのでがんばってほしいと思った。